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シルセスキオキサンの基礎・合成・分子設計と高機能有機-無機ハイブリッド材料への応用
~POSS、光学・自己修復・イオン伝導・ハードコート・耐熱コーティング~

開催日時 2026年11月24日(火) 10:30-17:05

受講料 1名66,000円(税込)より

セミナー内容

★2026年11月24日WEBでオンライン開講。群馬大学 海野氏、京都大学 田中氏、山形大学 森氏、東亞合成株式会社 岩瀬氏が、【シルセスキオキサンの基礎・合成・分子設計と高機能有機-無機ハイブリッド材料への応用~POSS、光学・自己修復・イオン伝導・ハードコート・耐熱コーティング~】について解説する講座です。

【今回の登壇者】

  • 第1講:群馬大学:海野 雅史 氏「シルセスキオキサン化学の基礎」
  • 第2講:京都大学:田中 一生 氏「かご型シルセスキオキサンの概要と機能材料開発の最近の動向〜構造,特性,合成など〜」
  • 第3講:山形大学:森 秀晴 氏「シルセスキオキサン微粒子を基盤とした自己修復有機・無機ハイブリッド材料の開発」
  • 第4講:東亞合成株式会社:岩瀬 賢明 氏「シルセスキオキサンを利用した新素材の開発とその応用」

■本セミナーの主題および状況(講師より)
★シルセスキオキサンは、耐熱性・柔軟性・低誘電性・光学特性などを兼ね備え、有機材料と無機材料の特長をナノスケールで融合できる次世代ハイブリッド材料として注目されています。

★本講習会では、その構造・合成法・物性といった基礎から、POSSを用いた物性トレードオフの克服、自己修復材料、光学・イオン伝導・ハードコート材料への機能展開までを解説します。

★さらに、企業におけるシルセスキオキサン誘導体の分子設計、コーティング材への応用、耐久性・耐熱性向上の実例を取り上げ、研究段階から実用化へ進む最新の開発状況と今後の可能性を展望します。

■注目ポイント

★シルセスキオキサンの構造・合成・物性の基礎から、POSSによる有機―無機ハイブリッド化、分子設計・評価までを解説!

★耐熱性と光学・力学特性、硬さと自己修復性など、材料開発で課題となる物性のトレードオフを克服する最新の設計戦略を詳しく解説!

★屈折率制御、発光、イオン伝導、自己修復、ハードコート、ナノインプリントなどの先端研究から、企業によるコーティング材・耐熱材料への実用展開までを解説!


講座担当:牛田孝平
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫

講師紹介

プログラム

10:30-11:45

1

シルセスキオキサン化学の基礎

講 師

群馬大学 物質・環境部門 海野 雅史

【プログラム】

 次世代材料の最有力候補として、ケイ素と酸素を骨格とするシロキサン類が注目を集めています。中でも、ケイ素に一つの炭素と3つの酸素が結合した骨格を持つシルセスキオキサンは、耐熱性、耐寒性、柔軟性、撥水性、低誘電率、気体透過性など、他の材料を凌駕する物性を有し、現在盛んに研究が行われています。
 本講座では、基礎編として、シルセスキオキサンの構造、ケイ素の元素特性、資源、合成法、構造、物性をわかりやすくまとめます。バックグラウンドとして、有機化学、無機化学、高分子化学、材料科学など様々なご経歴の皆様にも、理解しやすく説明をいたします。


1. シルセスキオキサンとは?
 1-1 シルセスキオキサンとは 
 1-2 ケイ素について
 1-3 シルセスキオキサンのまとめ

2.シルセスキオキサンはどう合成する?
 2-1 ケイ素化合物合成法
 2-2 カゴ型シルセスキオキサン

3.シルセスキオキサンの新しい合成法とは?
 3-1 シラノールとは?
 3-2 ラダーシロキサン

4.シルセスキオキサンの物性と応用
 4-1 シルセスキオキサンの卓越した物性
 4-2 シルセスキオキサンの応用例
 4-3 シルセスキオキサンの将来像

5.最近の結果から

【質疑応答】

【キーワード】
電子材料、高機能材料、先端材料、シリコーン、ケイ素材料、合成、構造、物性

【講演のポイント】
 有機高分子化学が多くの研究者を有し、様々な参考書、教科書が発行されているのに対し、ケイ素材料科学は遅れて発展したこともあり、初学者がわかりやすく学べる教科書がありません。特に、その開発当初から応用に注力をして研究が発展してきたことから、基礎的な事項をまとめて習得することが困難になっています。
 本講演では、様々なバックグラウンドを有する参加者の皆様に対し、わかりやすく、かつご業務にすぐお役立ていただけるよう、内容と説明を工夫しお話いたします。
 講演者は学生時代に有機元素化学で基礎的研究に携わったあと、海外での複数の大学を経て、1991年の帰国後理研フォトダイナミクス研究センター在職の後、1992年に群馬大学に赴任いたしました。同時にシロキサン化学の研究を開始し、特に有機合成的な手法を用いた構造が規制されたシルセスキオキサンの合成、さらには近年応用を指向して、(1)簡単に合成でき、処理もクロマトグラフィーなどを用いず簡便に行えること、(2)反応性置換基を導入し、有機部位を導入したハイブリッドポリマーや、シルセスキオキサン高機能ポリマーを合成することを目的に研究に携わってきました。大学では34年間教育に携わり、高校生から大学生、大学院生、社会人など広い対象向けに講演も行っています。


【習得できる知識】
(1)    ケイ素を含む化合物がどんな性質を有するか
(2)    資源から見たシルセスキオキサンの将来像
(3)    シロキサン・シルセスキオキサンの合成法
(4)    どのようにして構造を規制するか
(5)    構造が規制されたシルセスキオキサンの優れた物性
(6)    ケイ素材料科学の将来展開

12:45-14:15

2

かご型シルセスキオキサンの概要と機能材料開発の最近の動向〜構造,特性,合成など〜

講 師

京都大学 大学院工学研究科 田中 一生

【プログラム】

 有機と無機成分をナノスケールで混合すると耐熱性に優れたハイブリッド材料が得られる。一般的にはゾルゲル法により作製してきたが、かご型シルセスキオキサン(POSS)を用いると混合のみで簡便にハイブリッド化が可能となる。さらに従来はハイブリッド化が困難であった物質にも適用可能となる。本講義では様々な機能材料を紹介するが、特に物性のトレードオフの両立が達成された例について説明する。


1.有機−無機ハイブリッドの基礎から応用
  1.1 ハイブリッド材料の例

2.ゾル−ゲル法を使わないハイブリッド材料化技術
  2.1 混合のみでハイブリッド化する分子
  2.2 POSSの基本物性,POSSの合成法
  2.3 トレードオフの両立(低屈折率化,高屈折率化)
  2.4 耐熱性メカノクロミズム発光,耐熱性白色発光材料,共役系高分子ハイブリッド

3.ハイブリッド化が困難であった物質のハイブリッド化
  3.1 ポリウレタンの耐熱性向上,発光色変化ゴム,導電性変化ゴム
  3.2 ハイブリッド型イオン液体,イオン液体用フィラー開発

【質疑応答】


【キーワード】

シルセスキオキサン;ハイブリッド;POSS;トレードオフ;屈折率;発光;ポリウレタン;イオン液体


【講演のポイント】

講演者は、有機-無機高分子ハイブリッド材料の研究開発を専門とし、高分子とガラスをナノレベルで混合する方法や分析についてノウハウを有する。特に高分子の熱機械特性と他の物性の両立について独自の設計戦略を打ち出してきた。講演や質疑応答で合成から評価まで解説する。


【習得できる知識】

・光学材料(屈折率・発光)のニーズ、現状、材料設計指針、評価法、トレードオフとなる課題
・材料の耐熱性と物性との両立
・複合材料・ハイブリッド材料の合成、分析、上手くいかない場合の対処法
・かご型シルセスキオキサンの合成、分子フィラー設計
 

14:25-15:40

3

シルセスキオキサン微粒子を基盤とした自己修復有機・無機ハイブリッド材料の開発

講 師

山形大学 教授 森 秀晴

【プログラム】

 近年、安全性や製品耐久性向上に伴う省資源・省エネルギー、さらには持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献しうる技術として自己修復材料が注目されている。硬い無機材料であるガラスは透明性や耐薬品性等に優れた特性を持つが靭性が低く一般に修復機能はない。本研究では、基本骨格がSi-O結合であるシルセスキオキサン微粒子を基盤とした有機と無機のナノ複合化技術により、通常トレードオフの関係にある自己修復能力と材料の硬さや力学物性を併せ持つガラス状の自己修復ハイブリッドを開発した。本講座では、その基盤技術である多官能性シルセスキオキサン微粒子の合成から自己修復材料へと展開した我々の取り組みを紹介する。


1 はじめに


2 機能性シルセスキオキサン微粒子の合成と応用
 2-1 親水性/撥水性/両親媒性シルセスキオキサン微粒子の合成
 2-2シルセスキオキサン微粒子による屈折率制御
 2-3 光を利用したハードコート・ナノインプリントへの応用
 2-4イオン伝導性有機・無機ハイブリッド材料の開発


3 シルセスキオキサン微粒子を基盤とした自己修復有機・無機ハイブリッド材料の開発
 3-1イミダゾール-亜鉛配位結合を利用した自己修復ハイブリッド
 3-2 イオン伝導性を有する自己修復ハイブリッド
 3-3可逆的光二量化を利用した自己修復ハイブリッド
 3-4透明で高強度な有機・無機自己修復ハイブリッドガラス
 3-5多様な可逆的結合・相互作用を活用した自己修復ハイブリッド
【質疑応答】


【キーワード】

自己修復有機・無機ハイブリッドガラス、自己修復ハードコート材料、イオン伝導性自己修復ハイブリッド、光応答性ハイブリッド


【講演のポイント】

本講座では、有機-無機ハイブリッド材料の一つであるシルセスキオキサン微粒子に焦点を当て、コート材、屈折率制御、光応答性接着、ナノインプリント、イオン伝導材料、自己修復材料などへ向けた分子設計・合成や関連技術に関する近年の研究を紹介する。 今後のシルセスキオキサン系材料や自己修復有機・無機ハイブリッドの開発動向や課題について理解を深めることができる。


【習得できる知識】

自己修復有機・無機ハイブリッド材料の現状・ニーズ・分子設計、シルセスキオキサン微粒子の合成・特徴・用途、自己修復ハードコート材料/イオン伝導性材料の合成・用途

15:50-17:05

4

シルセスキオキサンを利用した新素材の開発とその応用

講 師

東亞合成株式会社 製品研究所/主査 岩瀬 賢明

【プログラム】

 本講演では,シルセスキオキサンの一般的な特性について概説した後,当社製品である「シルセスキオキサン誘導体 SQ シリーズ」の特徴について 分子設計の観点から説明する。併せて,本製品の応用事例についても紹介する。

1.シルセスキオキサンとは
 1.1 シロキサン系材料の概略
 1.2 シルセスキオキサンの位置づけ
 1.3 シルセスキオキサンの一般的な特徴

2.シルセスキオキサン誘導体SQシリーズについて
 2.1 構造的な特徴
 2.2 各種の物性
 2.3 機能性付与グレードの概略

3.コーティング材料としての応用
 3.1 コーティング剤としての特性
 3.2 耐久性向上グレードの開発とその応用事例
 3.3 フレキシブルハードコートへの応用
 3.4 コーティングへの添加による機能性付与例

4.耐熱性の向上
 4.1 SQ シリーズの耐熱性
 4.2 耐熱性向上のための分子設計
 4.3 熱分解挙動とプレセラミックポリマーとしての可能性

【質疑応答】


【キーワード】
有機-無機ハイブリッド材料、コーティング、UV 硬化


開催概要

セミナー番号 S261138
セミナー名 シルセスキオキサン
講師名 第1部 群馬大学 物質・環境部門 海野 雅史 氏
第2部 京都大学 大学院工学研究科 田中 一生 氏
第3部 山形大学 教授 森 秀晴 氏
第4部 東亞合成株式会社 製品研究所/主査 岩瀬 賢明 氏
開催日時 2026年11月24日(火) 10:30〜17:05
会場 ※会社やご自宅のパソコンで視聴可能な講座です
受講料

【1名の場合】66,000円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、22,000円が加算されます。

定員 30名
備考

※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたしますので、しばらくお待ちください。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。

※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL、事前配布資料のパスワードについては、別途メールでご案内いたします。基本的には、事前配布資料はマイページからのダウンロードの流れとなります。なお、事前配布資料については、講師側の作成完了次第のお知らせになりますので、この点、ご理解のほどお願い申し上げます。

※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。

※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。

※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。

※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。

※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき22,000円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は22,000円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。

※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。


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