熱対策・高電圧絶縁技術とIEC国際規格によるAC/インパルス絶縁性能評価の実践
~自動車・産業用モータ、コイル、パワー半導体モジュール、回路基板等の部分放電計測~
★2026年7月29日WEBオンライン開講。【兵庫県立大学: 永田 正義 氏】が、電動化モビリティ分野における樹脂材料の開発・応用と高電圧絶縁技術の最新動向について解説します。
■本講座の注目ポイント
本講座では、高電圧環境における絶縁劣化の主要因である部分放電(PD)に着目し、その発生メカニズムから評価・設計への適用までを解説します。電動化の基礎から高品質な絶縁設計と信頼性評価法を習得することを目的としています。また、一般にほとんど公開されていない実機EV用ヘヤピンステータのインパルス絶縁評価試験の実例についても紹介します。
- 兵庫県立大学 名誉教授 永田 正義 氏
●1名様 :49,500円(税込、資料作成費用を含む)
●2名様以上:16,500円(お一人につき)
※受講料の振り込みは、開催翌月の月末までで問題ありません
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたします。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL、事前配布資料のパスワードについて、別途メールでご案内いたします。基本的にはマイページからのダウンロードの流れとなります。なお、事前配布資料については、講師側の作成完了次第のお知らせになりますので、この点、ご理解のほどお願い申し上げます。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
【時間】 10:30-16:30
【講師】兵庫県立大学 名誉教授 永田 正義 氏
【講演主旨】
【講演の概要】
本講演では、モータ、インダクター、巻線、スロットライナー、ワニス、バスバー、DC/DCコンバータ、インバータ用半導体パワーモジュールの基板材料と封止材、PCU等の回路基板、バッテリーパッケージ、等々の各構成部品に関する熱と高電圧絶縁技術について、電動化の基礎から徹底解説し、これらの部品の高品質な絶縁設計と信頼性評価法を習得することを目的としている。
また、高機能な樹脂素材(押し付け樹脂、架橋フッ素、高熱伝導率ナノフィラー充填等々)の各電気絶縁特性の計測と品質評価技術の実践例を紹介する。特に、厳しい環境条件(高温度、高湿度、低気圧)での計測において、データのばらつきの原因について分析し、効率的なデータ処理と解析について詳解する。最後に、本講演の目玉の一つとして、一般にほとんど公開されていない実機EV用ヘヤピンステータのインパルス絶縁評価試験の実例について紹介する。
【講演のポイント】
講演の方針ですが、聴講者の専門分野に関わらず、電気の基礎から背景にある原理、現象のメカニズムと予測方法について誰でもわかるように説明します。その上で、実践に役立つようにいくつかの具体例を示して丁寧に解説します。これまで多くの企業との共同研究の経験があり、多くの講演、技術相談の豊富な実績を持っています。中国上海でEVメーカー30社に対して講演を行った経験があります。また、ご希望があれば、別途、国内計測器メーカーの協力によるデモ試験も実施することができます。
【習得できる知識】
①電動化モビリティ分野における樹脂材料の開発・応用と高電圧絶縁技術の最新動向
②各電動化部品の高電圧化、高周波化、熱対策に向けた高電圧絶縁の課題と対策
③樹脂フィルム、コイル、インダクター、ワニス、バスバー、パワー半導体モジュール、高周波用プリント回路基板のAC/インパルス絶縁性能評価法
④電気絶縁システムのIEC国際規格の課題点と適応方法
⑤厳しい環境条件(高温、高湿、低気圧下)下における高電圧、高周波での部分放電計測法
⑥産業用インバータ駆動モータのIEC規格に準拠したインパルス絶縁評価法
⑦(必見!)実機EV用ヘヤピンステータのAC/インパルス絶縁評価法と絶縁弱点箇所
【講演キーワード】
電気自動車、EV/HEV、電動化、モビリティ、パワーエレクトロニクス、モータ、インバータ、熱対策、高電圧絶縁、IEC国際規格、高機能樹脂材料、パワー半導体デバイス
【電動化技術と絶縁性能の動向について】
昨今、中東情勢の緊迫化、ホルムズ海峡の封鎖によりエネルギー・石油価格高騰の問題がよりクローズアップしており、今後の脱炭素戦略として、モビリティ等の「電動化」がさらに重要になってくるものと予想される。電動化技術の開発においては、電動車(xEV)モータの駆動電圧の上昇、車載部品であるバッテリー、各種インダクター、バスバーの高電圧仕様、インバータ用パワー半導体モジュールやプリント基板の高密度パワー化、高周波化が進められている。しかし、それにより、EMC(サージ)、電気的絶縁性能の問題がより厳しくなり、その対策のための熱マネジメント、高機能な樹脂材料の適応、それらの信頼性のある品質保証・評価法が今最も重要な技術とされている。
製造ラインの省エネ対策のための産業用のインバータ駆動モータやAIロボットに使用されている各種モータ、コイル等についても同様で、これらの小型軽量、高電圧化、高周波化による各要素部品の温度の急上昇は絶縁性能を著しく低下させ、サージが重畳する繰り返しインパルス電圧によって部分放電や沿面放電が各絶縁弱点箇所で発生し易くなる。絶縁材料の熱劣化や絶縁破壊につながる部分放電発生のメカニズムを十分理解をした上で最新の電動化技術に対応できる高性能で高機能な樹脂材料を開発することが肝要である。
一方、xEV用モータ等の高い絶縁性能と寿命を保証する電気絶縁評価法のIEC国際規格はまだ発効されておらず、産業用インバータ駆動モータにおける関連IEC規格を参考にするに留まっており、その規格の適用の妥当性については十分議論されていない。その規格の課題点を十分に理解した上で適応していく必要がある。最近では、急峻なインパルス電圧波形の印加と高感度センサー用いたインパルス部分放電計測が不可欠とされており、関連の規格に基づいた計測機器の使用方法について習得することが求められる。
【プログラム】
1. 電気絶縁技術と高機能性絶縁材料の開発の最新動向
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1.1 EV/HEV駆動モータの小型軽量化、高電圧化に向けた技術動向
1.2 電動化要素部品の信頼性設計・評価に向けた熱・絶縁技術動向
1.3 高耐熱性、高熱伝導化に向けた高機能樹脂素材の開発動向
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2.高電圧絶縁技術の基礎
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2.1 高電圧機器(高電圧トランス、電車、自動車等)の電気絶縁技術
2.2 ACとパルス/インパルスはどう違う?
2.3 樹脂材料を急速劣化させる熱の問題とは?
2.4 絶縁破壊とは何か? 絶縁破壊電圧と放電開始電圧の違い?
2.5 絶縁破壊につながる放電(部分放電、バリア放電、沿面放電、コロナ放電)とは何か?
2.6 高電圧化、高周波化すると部分放電(PD)が発生し易くなるのはなぜか?
2.7 周囲環境(温度、湿度、気圧、放射線)で大きく変化するPD発生メカニズム
2.8 PDはどの箇所で発生し易いのか?絶縁の弱点部位(3重点、電界強度無限大付近)を重点対策
2.9 これまでの交流試験とは異なるインパルス電圧波形による評価試験はなぜ必要か?
2.10 樹脂材料の特性表の見方のポイント、熱的特性と電気的特性の計測方法とは?
2.11 樹脂材料の複合的劣化メカニズムとは?
2.12 ナノフィラー充填の樹脂材料の高熱伝導性と高い寿命特性のメカニズムとは?
2.13 パワーモジュール等の絶縁構造と熱抵抗との関係および熱・絶縁劣化メカニズム
2.14 微弱な部分放電が発生する電圧(PDIV)を正確に計測するには?
2.15 熱劣化するとPDが発生し易くなる。PDIVの低下で劣化度合と寿命を予測できるのか?
2.16 PDIVを決める初期電子の存在確率とVolume-time理論とはなにか?
2.17 PD発生をどのように予測するのか?―絶縁設計に必須知識―
2.18 PD発生をどのように計測するのか?―製品の品質保証に必須の計測技術―
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3. IEC国際規格による電気絶縁評価方法
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3.1 インバータ駆動モータの関連IEC規格
3.2 電気絶縁システムの熱耐久性、寿命を評価する規格
3.3 マグネットワイヤ(丸線ツイストペア、平角線アローペア)のPDIV計測と寿命評価試験
3.4 駆動モータ(相間、対地、ターン間)のPD-Freeの検証方法
3.5 サージのストレスレベルに応じたインパルス試験電圧の決め方
3.6 EV用ヘアピンモータへのIEC国際規格の適応と課題点
3.7 絶縁材料の絶縁破壊電圧、トラッキング指数、誘電率と誘電正接等の計測法
3.8 パワーモジュールの絶縁評価の規格
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4. 部分放電計測と各部品のAC/インパルス絶縁評価法の実践例
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4.1 AC試験器とインパルス試験器との違い(市販の計測器紹介)
4.2 電源(AC、インパルス)と各種計測センサーの選定
4.3 実験装置、試験環境設定、計測方法、他
4.4 データのばらつきの要因と対策
4.5 印加電圧波形(立ち上がり時間、パルス幅、周波数)とPDIV特性との関連性
4.6 計測値を左右するセンサー感度とノイズレベル、閾値設定
4.7 インパルス電圧の印加方法、データ収集と処理方法の具体例
4.8 恒温恒湿槽を使ったPDIVの温度湿度依存性の計測の具体例と注意点
4.9 AIによる部分放電の発生箇所の判定方法の例
4.10 マグネットワイヤ(丸線、平角線、横巻線)のサンプル形状、PDIV計測と寿命試験
4.11 PEEK押し付け厚膜とPI厚膜エナメルの平角線のPDIV/RPDIV計測
4.12 樹脂フィルムのPDIV/RPDIVの温度依存性
4.13 ワニスの性能評価のためのインパルス部分放電計測
4.14 プリント回路基板の高周波電圧による部分放電計測
4.15 半導体パワーモジュールの部分放電計測
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5. 実機インバータ駆動モータの絶縁評価試験の実例
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5.1 産業用モータのIEC国際規格に準拠した絶縁評価試験
5.2 (必見!)EV用ヘヤピンステータのインパルス絶縁評価試験と絶縁弱点箇所
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6. まとめ & 質疑応答
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※受講料の振り込みは、開催翌月の月末までで問題ありません
※講演日にご参加が難しい場合は、録画視聴をご案内しますのでご相談ください