使用済みリチウムイオン電池からの資源分離・高純度回収とリサイクル技術の最新動向
~法制度・経済性の課題、エマルションフロー法によるLIB水平リサイクル、イオン伝導体リチウム分離法(LiSMIC)~
★2025年11月27日WEBでオンライン開講。株式会社GSユアサ 鹿島 理 氏、株式会社エマルションフローテクノロジーズ 長縄 弘親 氏、LiSTie株式会社 星野 毅 氏の3名が使用済みリチウムイオン電池からの資源分離・高純度回収と リサイクル技術の最新動向について解説する講座です。
■注目ポイント
★リサイクルに関する法制度や経済性の課題、回収量や回収技術の実態について解説!
★Co/Ni分離精製の要となる溶媒抽出を革新する新技術、エマルションフローによるLIB水平リサイクルに向けた取り組みを紹介!
★量子科学技術研究開発機構(QST)が発案した超高純度リチウム回収技術であるイオン伝導体リチウム分離法(LiSMIC)を紹介し、その技術的優位性と社会実装への取り組みについて解説!
- 第1部 株式会社GSユアサ 産業電池製造部 品質管理Gリーダー 鹿島 理 氏
- 第2部 株式会社エマルションフローテクノロジーズ 取締役CTO 長縄 弘親 氏
- 第3部 LiSTie株式会社 代表取締役 星野 毅 氏
【1名の場合】55,000円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたしますので、しばらくお待ちください。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURLについては、別途メールでご案内いたします。事前の配布資料につきましては紙テキストで郵送にてお送りいたします。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
セミナーに関するQ&Aはこちら(※キャンセル規定は必ずご確認ください)
【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】
■本セミナーの主題および状況
★高い性能を持つリチウムイオン蓄電池は、用途を飛躍的に拡大させている一方で、多様な金属原料を使用するため、レアメタル価格の高騰や国際的な資源争奪と言う課題も浮かび上がっており、それを解決するためにも国内での資源循環の確立を求める声が高まっている。
★リチウム資源の需要が急速に拡大する中、持続可能な調達とリサイクルの確立が求められている。
★廃LIBに含まれるレアメタルを、LiBの素材として再度高純度で再生する水平リサイクルが強く求められているが、Co/Niの分離精製における技術的な課題が阻んでいる。
■注目ポイント
★リサイクルに関する法制度や経済性の課題、回収量や回収技術の実態について解説!
★Co/Ni分離精製の要となる溶媒抽出を革新する新技術、エマルションフローによるLIB水平リサイクルに向けた取り組みを紹介!
★量子科学技術研究開発機構(QST)が発案した超高純度リチウム回収技術であるイオン伝導体リチウム分離法(LiSMIC)を紹介し、その技術的優位性と社会実装への取り組みについて解説!
講座担当:枩西 洋佑
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン学習講座になります≫
【第1講】 使用済みリチウムイオン電池のリサイクルの現状と課題
【時間】 11:00-12:15
【講師】株式会社GSユアサ 産業電池製造部 品質管理Gリーダー 鹿島 理 氏
【講演主旨】
【プログラム】
【第2講】 エマルションフロー法による廃LiBからのNi/Coの分離精製と水平リサイクル
【時間】 13:00-14:15
【講師】株式会社エマルションフローテクノロジーズ 取締役CTO 長縄 弘親 氏
【講演主旨】
カーボンニュートラルの実現に向けてEVの急激な普及が見込まれる昨今、リチウムイオン電池(LIB)などでは、レアメタルのリサイクルは不可欠である。このような現状を踏まえ、廃LIBに含まれるCo、Ni、Liなどのレアメタルを、再度、LIBの素材として高純度 (たとえば、99.9%) で再生する、いわゆる、水平リサイクルが強く求められているが、レアメタルの分離精製における技術的な課題が、これを阻んでいる。
本講演では、レアメタル分離精製の要となる溶媒抽出を革新する新技術、エマルションフローによるLIB水平リサイクルなどに向けた取り組みを紹介する。
【プログラム】
1.レアメタルリサイクルの社会的背景
1-1 解決したい社会問題(世界の問題)
1-2 解決したい社会問題(世界の中の日本の問題)
1-3 脱炭素社会でのレアメタル問題
2.リチウムイオン電池(LIB)リサイクルでの理想と現実
2-1 レアメタルの水平リサイクル(理想)
2-2 レアメタルリサイクルの理想と現実
3.ブラックマスからのCo/Ni分離精製のコア技術 〜エマルションフローによる技術革新〜
3-1 溶媒抽出の原理
3-2 従来の溶媒抽出技術の課題
3-3 溶媒抽出技術の課題を解決するには
3-4 溶媒抽出技術の革新=エマルションフロー
3-5 エマルションフローの技術的な優位性
4.リチウムイオン電池(LIB)の水平リサイクルに向けた取り組み
5.エマルションフローがもたらす新しいコンセプト
6.集中型リサイクルと分散型リサイクル
7.レアメタルを取り巻く最近の情勢
【質疑応答】
【キーワード】
エマルションフロー、溶媒抽出(液液抽出、液液分配)、レアメタル、リチウムイオン電池(LIB)
【講演ポイント】
日本原子力研究開発機構などにおいて元素分離(特に、溶媒抽出)に関する研究に35年以上従事し、各種抽出剤の研究開発、エマルションフローの発明などの実績がある。株式会社エマルションフローテクノロジーズの創業者の一人。
【習得できる知識】
溶媒抽出の革新的新技術“エマルションフロー”に関する基礎知識、レアメタルの湿式リサイクル(特に、溶媒抽出)、LIBリサイクルの課題と現状
【第3講】 超高純度リチウム回収技術LiSMICによる資源循環と安定調達
【時間】 14:30-15:45
【講師】LiSTie株式会社 代表取締役 星野 毅 氏
【講演主旨】
リチウム資源の需要が急速に拡大する中、持続可能な調達とリサイクルの確立が求められています。本講座では、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(QST)が発案した超高純度リチウム回収技術であるイオン伝導体リチウム分離法(Li Separation Method by Ionic Conductor;LiSMIC)を紹介し、その技術的優位性と社会実装への取り組みについて解説します。
LiSMICは、様々なリチウム含有源からワンパスで超高純度リチウムを回収できる技術で、リチウム資源を循環させてエネルギー問題の解決に貢献するものです。この超高純度リチウムは、EV用の大型リチウムイオン電池(LIB)だけでなく、核融合の燃料製造にも必須なものですが、2030年には需要と供給のバランスが崩れると予測されています。本講座ではLiSMICの社会実装を通じ、リチウム資源循環に貢献するだけでなく、究極的には海水からのリチウム回収による国内での安定資源調達の可能性についても考察します。
【プログラム】
1.リチウムイオン電池市場の動向と課題
2.超高純度リチウム回収法LiSMICの原理と特徴
3.社会実装を目指すリチウム回収装置【LiSMICユニット】
4.今後の展望
【質疑応答】
【キーワード】
電気自動車(EV)、核融合燃料、リチウムイオン電池(LIB)、リサイクル、資源循環、持続可能な社会、海水リチウム回収
【講演ポイント】
当社が開発を進めるリチウム回収装置【LiSMICユニット】は、従来法より圧倒的にリチウム選択率が高く且つ低環境負荷で、海外塩湖での生産拡大、LIBリサイクル、将来的にはほぼ無尽蔵のリチウムが含まれる海水からの回収を目指します。
【習得できる知識】
・世界のリチウム市場の現状と将来予測
・最新のリチウム回収技術
・LiSMICの競合技術との比較。持続可能なリチウム調達の最新動向とビジネスチャンス