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超親水・超撥水コーティングの表面機能設計 ~濡れ性制御材料の設計手法とポリグリセリン系モノマー・ナノ加工を用いたコーティング技術~

★2025年8月26日開講。【①材料研究機構:天神林氏】【②阪本薬品工業:宮路氏】【③コニカミノルタ:多田氏】の、3名の専門家が「超親水・超撥水・防曇コーティング」をテーマに、基礎構造から材料設計までを詳しく解説します。

■本講座の注目ポイント
 濡れ性・付着・滑落性の基礎から、超親水・超撥水・防曇コーティングの材料開発について解説します。液体滑落表面の設計手法やバイオマス由来のポリグリセリン系モノマーの特性、ナノ加工を用いたコーティング技術など、最新の研究事例を紹介します。

セミナー番号
S2508510
セミナー名
超親水・超撥水・コーティング
講師名
  • 第1部  国立研究開発法人物質・材料研究機構  ナノアーキテクトニクス材料研究センター(MANA) 独立研究者  天神林 瑞樹 氏
  • 第2部  阪本薬品工業株式会社  研究所 素材開発グループ  宮路 由紀子 氏
  • 第3部  コニカミノルタ株式会社  技術開発本部 デバイス技術開発C プロセス技術開発部 光学G  多田 一成 氏
開催日
2025年08月26日(火) 13:00-16:35
会場名
※会社やご自宅のパソコンで視聴可能な講座です
受講料(税込)

●1名様  :55,000円(税込、資料作成費用を含む)
●2名様以上:16,500円(お一人につき)
 ※受講料の振り込みは、開催翌月の月末までで問題ありません

詳細

定員:30名

※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたします。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。

※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL、事前配布資料のパスワードについて、別途メールでご案内いたします。基本的にはマイページからのダウンロードの流れとなります。なお、事前配布資料については、講師側の作成完了次第のお知らせになりますので、この点、ご理解のほどお願い申し上げます。

※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。

※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。

※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。

※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。

※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。

※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。


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【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】

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第1講:13:00-14:15(材料研究機構:天神林 氏)
  「超撥水・超撥油・液体滑液表面の基礎と開発動向

第2講:14:25-15:40(阪本薬品工業株式会社:宮路 氏)
  「ポリグリセリン系モノマーの開発とそれを用いた防曇コーティング

第3講:15:50-16:35(コニカミノルタ株式会社:多田 氏)
  「自己組織化マスクとナノ加工を用いた超撥水・超親水コーティング技術
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【第1講】 超撥水・超撥油・液体滑液表面の基礎と開発動向

【時間】 13:00-14:15

【講師】国立研究開発法人物質・材料研究機構 ナノアーキテクトニクス材料研究センター(MANA) 独立研究者 天神林 瑞樹 氏

【講演主旨】

 液体の表面への不本意な付着は、汚染や輸送効率低下につながるため、液体を弾く撥水撥油性表面の開発が求められる。 本セミナーでは、濡れ現象の基礎知識からはじめ、優れた撥水撥油性表面として注目を集める超撥水・超親水・液体滑落表面の設計手法、課題と解決策、最新の研究動向を丁寧に解説します。


【講演のポイント】

 濡れ性制御による材料開発は、先人らの理論的発見に基づいております。濡れの理論、評価方法についての正しい理解を深めることで、課題解決型の濡れ性制御材料の設計手法を学べます。特に、汚れ、着氷、菌繁殖、腐食など液体の付着に由来する問題を解決するための超撥水・滑水表面材料の開発手法やその課題、解決手法を、最前線で本トピックに取り組む現場の研究者から学ぶことができます。


【習得できる知識】

 ①濡れ現象に関する基礎知識
 ②撥水・撥油表面材料設計、課題、応用
 ③演者の取り組んでいる撥水・撥油・液体滑落表面の実例を踏まえた国内外の先端研究


【講演キーワード】

 撥水・撥油表面。液体滑落表面



【プログラム】

1.表面・液体の材質・構造と濡れ性の関係
 1.1 表面張力と毛管力
 1.2 拡張係数
 1.3 Youngの式と接触角
 1.4 表面構造と濡れ性の関係
 1.5 Cassie状態とWenzel状態
 1.6 超撥水・超撥油表面の設計方法
 1.7 超撥水・超撥油表面の課題と最新の研究事例

2.液体の付着力と接触線
 2.1 三重接触線
 2.2 動的接触角
 2.3 JohnsonとDettreの実験
 2.4. 液滴の付着を防ぐために

3.液体滑落表面
 3.1 Oleoplaning 現象
 3.2 液体滑落表面の設計方法
 3.3 液体滑落表面の課題と最新の研究事例
 3.4 液体滑落表面の一液塗料化

4.まとめ

【質疑応答】




【第2講】 ポリグリセリン系モノマーの開発とそれを用いた防曇コーティング

【時間】 14:25-15:40

【講師】阪本薬品工業株式会社 研究所 素材開発グループ 宮路 由紀子 氏

【講演主旨】

 ポリグリセリン系モノマーは、ポリグリセリン構造と反応性官能基を有する多官能モノマーです。ポリグリセリンはグリセリンを重合して得られる多価アルコールであるため、これを誘導化して得られるポリグリセリン系モノマーはバイオマス由来のモノマーに分類されます。また、ポリグリセリン系モノマーからなる硬化物は、柔軟性や親水性に優れます。ポリグリセリン系モノマーの特性である「多官能」と「親水性」を活用することにより、基材と化学結合する吸湿型防曇コーティング技術を開発しました。吸湿型防曇コーティングは、親水型の防曇コーティングと異なり、視野の歪みがなく、長期間に渡り防曇効果が発現します。そのため、視認性を重んじる用途への展開が期待できる技術です。

 本講演では、防曇をテーマにポリグリセリン系モノマーの特性とその活用例を紹介します。


【講演のポイント】

 ポリグリセリン系モノマーはバイオマス由来の多官能モノマーです。多官能モノマーでありながら柔軟性と親水性が高く、既知の多官能モノマーと異なる特性をもつユニークな材料です。本講演では、防曇を中心に、ポリグリセリン系モノマーの材料特性とその活用事例を紹介いたします。


【習得できる知識】

 ①防曇についての知識
 ②ポリグリセリン系モノマーに関する知識


【講演キーワード】

 防曇、防汚、コーティング



【プログラム】

1.防曇コーティングの概要
 1.1 防曇とは
 1.2 防曇メカニズム
 1.3 防曇コーティングの応用例
 1.4 防曇コーティングの課題
 1.5 防曇コーティングに用いられるモノマー

2.ポリグリセリン系モノマーについて
 2.1 ポリグリセリンと水の関係
 2.2 ポリグリセリン系モノマー(アクリレート・アルキルエーテル)の材料特性
 2.3 ポリグリセリン系モノマーと防曇

3.ポリグリセリン系モノマーを用いた防曇コーティング
 3.1 ポリグリセリン系モノマーからなる硬化塗膜の防曇メカニズム
 3.2 ポリグリセリン系アクリレートによる防曇コーティング
 3.3 ポリグリセリン系アルコキシシランによる防曇ガラスコーティング

4.ポリグリセリン系モノマーに関する最近の研究
 4.1 PFASフリー防汚コーティング技術

5.製品紹介
 5.1 SYシンテック® SAシリーズについて
 5.2 SYシンテック® SIシリーズについて

【質疑応答】




【第3講】 自己組織化マスクとナノ加工を用いた超撥水・超親水コーティング技術

【時間】 15:50-16:35

【講師】コニカミノルタ株式会社 技術開発本部 デバイス技術開発C プロセス技術開発部 光学G 多田 一成 氏

【講演主旨】

 近年、運転支援や自動運転システムの需要の高まりを受け、悪天候時における車載カメラの視認性向上が求められている。しかしながら既存の車載カメラでは雨粒や雪、泥水などがレンズに付着しやすく、その結果視認性が落ちるのが現状である。これを解決するために各社で超撥水や超親水のコーティングが進んでいるが、初期性能と車載カメラに求められる高い耐久性試験を同時にクリアすることは簡単ではない。

 今回はコニカミノルタで開発しているコーティング技術についてご紹介し、到達地点と残存している課題についてお話する。


【講演のポイント】

 車載カメラ・監視カメラの悪天候時における視認性向上が求められている。各社で超撥水や超親水のコーティングが行われているが、今回はコニカミノルタで開発しているコーティングについてご紹介し、到達地点と残存している課題についてお話する。


【習得できる知識】

 ①超撥水・超親水コーティングの製造方法
 ②超撥水・超親水コーティングの効果
 ③超撥水・超親水コーティングの残課題


【講演キーワード】

 超撥水、超親水、雨天時の視認性、車載カメラ、監視カメラ



【プログラム】

1. 超撥水コーティング
 a) コンセプト
 b) 製造方法
 c) 評価結果
 d) 残課題

2. 超親水コーティング
 a) コンセプト
 b) 製造方法
 c) 評価結果
 d) 残課題

【質疑応答】


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