有機薄膜太陽電池の最新技術・波長選択材料の開発とシースルー化・農業ハウスへの応用展開
★2025年6月24日WEBでオンライン開講。 山形大学 佐野先生、大阪大学 家先生,公立諏訪東京理科大学 渡邊先生が有機薄膜太陽電池の最新技術・波長選択材料の開発とシースルー化・農業ハウスへの応用展開について解説する講座です。
■本講座の注目ポイント
★急速に変換効率の向上をはたしてきた有機薄膜太陽電池の技術的な背景から、基本的な作製技術、技術課題、性能向上や信頼性向上への寄与が期待される材料及びデバイス技術、プロトタイプ、最新の動向までを分かりやすく解説
★高効率化のカギを握る、新規有機半導体材料の設計、非フラーレンアクセプターの動向、添加剤による高効率化、非ハロゲン系溶剤、タンデム構造・多接合セルの動向を学ぶ!
★また応用展開先として有力な農業展開への課題、キーポイントをキーマンから探る!
- 第1部 山形大学 有機エレクトロニクスイノベーションセンター 教授 佐野 健志 氏
- 第2部 大阪大学 産業科学ナノテクノロジーセンター ソフトナノマテリアル研究分野 教授 家 裕隆 氏
- 第3部 公立諏訪東京理科大学 工学部 機械電気工学科 教授 渡邊 康之 氏
●1名様 :49,500円(税込、資料作成費用を含む)
●2名様以上:16,500円(お一人につき)
※受講料の振り込みは、開催翌月の月末までで問題ありません
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたしますので、しばらくお待ちください。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL、事前配布資料のパスワードについては、別途メールでご案内いたします。基本的には、事前配布資料はマイページからのダウンロードの流れとなります。なお、事前配布資料については、講師側の作成完了次第のお知らせになりますので、この点、ご理解のほどお願い申し上げます。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
キャンセルポリシー・特定商取引法はこちら
セミナーに関するQ&Aはこちら(※キャンセル規定は必ずご確認ください)
【【本セミナーの主題および状況 本講座の注目ポイント】】
■主題状況
★近赤外光やテラヘルツ波を利用した検査手法はコンクリート中の塩化物イオン濃度や,水分,中性化など,コンクリート中の鋼材腐食や様々の劣化を引き起こす劣化因子を効率よく検出できる可能性がある。その研究を長年行った先生からのご講演!
講座担当:青木良憲
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫
【第1講】 有機薄膜太陽電池材料開発及びシースルー太陽電池の最新動向
【時間】 13:00-14:15
【講師】山形大学 有機エレクトロニクスイノベーションセンター 教授 佐野 健志 氏
【講演主旨】
【プログラム】
【第2講】 農電併産システムに向けた波長選択型有機太陽電池の開発
【時間】 14:30-15:45
【講師】大阪大学 産業科学ナノテクノロジーセンター ソフトナノマテリアル研究分野 教授 家 裕隆 氏
【講演主旨】
有機太陽電池(OSC)は、軽量・フレキシブル・プリンタブルといった特徴に加え、吸収波長を分子設計により自在に調節できることから、次世代太陽電池として大きな期待が寄せられている。本発表では、安価で代表的なドナー材料であるポリ(3-ヘキシルチオフェン)(P3HT)と、非フラーレン型アクセプターを組み合わせたOSCに着目し、農業における農作物の生育と発電の両立を目指した取り組みを紹介する。特に、「青色および赤色光を作物生育に利用し、光合成への寄与が少ない緑色光のみを発電に利用する」という概念に基づく緑色光波長選択型OSCの可能性について議論する。加えて、農業ハウスや建材用途への展開を視野に入れた、無色透明な近赤外光波長選択型OSCの開発例についても併せて紹介する。
【プログラム】
1.イントロダクション
1-1 有機太陽電池の紹介
1-2 農業用途の太陽電池の紹介と課題
2.農業用ハウスに向けた有機太陽電池の開発
2-1 農業用途に向けた新規有機半導体材料(アクセプター)の開発
2-2 緑色光波長選択型有機太陽電池の開発
2-3 緑色光波長選択型有機太陽電池のモジュール作製と農業評価
2-4 近赤外光波長選択的な無色透明な有機半導体材料の開発
2-5 近赤外光波長選択型有機太陽電池の開発
【質疑応答】
【キーワード】
波長選択型太陽電池、アグリボルタイクス、農電併産システム、無色透明太陽電池、太陽光利用最適化
【第3講】 光透過型有機薄膜太陽電池のスマート農業応用
【時間】 16:00-17:15
【講師】公立諏訪東京理科大学 工学部 機械電気工学科 教授 渡邊 康之 氏
【講演主旨】
農地の上に太陽光パネルを設置し農作物を栽培しながら太陽光発電を行う営農型太陽光発電が注目されている.営農型太陽光発電とは、農地に高さ2メートル以上の支柱を立てて上部に太陽光発電設備を設置し、農業を継続しながら発電を行う事業のことであり,農地と太陽光パネルで太陽光を分け合うイメージから、ソーラーシェアリングとも呼ばれる.営農型太陽光発電では太陽光パネルの陰が農作物栽培に与える影響から収穫量の減少等々の課題がある.本講座では,農作物栽培に必要な光を通す有機薄膜太陽電池を活用することにより農業と太陽光発電を両立可能な「ソーラーマッチング」について,光合成のしくみから太陽電池の発電の仕組みに至るまで詳しく説明し,今後のエネルギー・食糧安全保障に向けての解決策のひとつとしての未来の技術となるスマート農業に向けた開発指針について解説します.
【プログラム】
1.研究背景
1-1 人口100億人時代の課題
1-2 人生100年時代に向けて
1-3 有機エレクトロニクスと研究戦略
1-4 アグリケア×ヘルスケア時代に向けて
2.太陽電池と光合成を理解するために
2-1 光と電子の相互作用
2-2 光の波動性と粒子性
2-3 電子の粒子性と波動性
3.光合成のしくみ
3-1 光合成の反応式
3-2 葉っぱはなぜ緑色か?
3-3 光合成に必要な光量と光質
4.太陽電池のしくみ
4-1 太陽光から電力を得るには?
4-2 太陽電池の原理
4-3 太陽電池に必要な光量と光質
5.光合成と太陽光発電を両立する方法
5-1 カラフルな有機半導体材料
5-2 印刷で作れる太陽電池
5-3 植物の光合成に必要な光を通す太陽電池
5-4 水耕栽培による基礎実験
5-5 発電するビニールハウス
6.今後の課題
6-1 都会のビルの窓発電への展開
6-2 スマート農業&宇宙農業への展開
【質疑応答】
【キーワード】
次世代太陽電池,フィルム型太陽電池,有機系太陽電池,有機薄膜太陽電池、営農型太陽光発電,スマート農業,エネルギーマネジメント
【得られる知識】
営農型太陽光発電の動向に関する知識
ペロスブカイト太陽電池の課題や有機薄膜太陽電池との違い
有機薄膜太陽電池のメリットを活かした農業分野以外の開発指針
【講演のポイント】
次世代太陽電池の候補の一つである有機薄膜太陽電池の軽量性,フレキシブル性,デザイン性を活かした農業分野への利用法について,そのコンセプトと実証実験結果の事例やエネルギーマネジメントシステム等の技術上の課題を解説する.